2006年12月20日水曜日

ケア


今更ナカイがハゲてる事は話題にもならない。
「ハゲ」と呼んでも普通に返事をするし、私が思うにハゲている事よりも、内臓脂肪で死にそうな事の方を気にしているはずである。嫁が入れてくれている「痩せるお茶」なる物を、毎日ペットボトル2本飲んでいるのが、動かぬ証拠である。
そんなハゲを物ともしないナカイが、先日たいそう御立腹であった。どうしたのかと尋ねると、開店当初から当店に毎日ビールを飲みに来る、常連以上の常連である72歳のじいさんに、頭を見ながら「もうちょっとケアしろよ」と言われたらしい。そのじいさんに髪の毛は殆ど無い。
私は大笑いし、「確かにじいさんに言われたくないね」と同情した。じいさんに「何故そんな事を言ったのか」と聞いた所、じいさんがナカイの年齢の頃はぼうぼうであったらしく、今から壊滅状態であるナカイを気遣い、「ケアすれば少しは良くなる」という、親心であったらしい。
しかもじいさんはそんな失礼な事を言ったにもかかわらず、言った事を忘れてまた後日にも同じ事をナカイに言ったらしい。「また言われた」と、ナカイもまた怒っていた。

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