2007年2月20日火曜日

誤った憶測

先日、通勤中に大渋滞に合った。
しかもそこは絶対に渋滞になる様な場所ではない為、「事故だな、絶対そうだ」と、私は確信していた。
現場近くに渋滞の列が到着すると、警察車両はたくさん停まっているが、どうやら事故ではないのだ。とある飲食店に、警察官や、刑事らしき人が出入りしている。
「事件だ・・」私は即座に1月にあった、焼肉店の殺人事件を思い出し、「まさかまたあんな事が・・」と、平和な南区に不穏な空気が流れるのを感じた。
店に着き、「大変だ、事件だ」と皆にも即刻伝えた。「そんなに大事だったんなら、ニュースになるかもね」等と言われたので、自慢のワンセグでニュースをチェックしたり、ヤフートピックスを見たりしたが、それらしき事件は見つからなかった。
気になったので、帰りに注意深くその店を見てみると、何やら張り紙がしてあった。「あ!あそこに多分、今日の事件について何か書かれている」と分かったが、車を止めて見るのも何かと思い、翌朝また見れば良いと考えてその場をやり過ごした。
しかし年のせいか、翌朝になると、昨日の出来事はすっかり頭から消え、何事も無かったかの様にその店の前を何日も行ったり来たりしていた。
そして今日、ふと思い出しついにその店の張り紙を見ると、「レバ刺し」と書いてあった。
私の感じた不穏の空気を一片も感じさせないその文字に、しばし呆然とするしかなかった。

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